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New My テニスマシーンGETだぜ! 【T-MAX】

今回の納車の儀は、自分用のテニス車を新調したのでマシーン特徴を含めて紹介します!
先ずは、マシーンはこんな感じです↓
松永MPのT-MAX DTX(そんなモデル有ったっけ??)

テニス用なのでT-MAXと記載しましたが、このフレームはカタログには無いですね?
バスケ用のリジットモデルDTXをベースに作製しました
個人的にストレートフレームが好きなのでこのモデルを選択

さて、表題に『GETだぜ!』と書きましたが、実はこのマシーン、
松永製作所よりサポートしていただきました。
テニス戦績はゼロですが、ここ数年でMPテニス車の普及活動に貢献したのと、テニス車開発協力の為に提供を受けた次第です。

松永製作所さま、太っ腹でありがとうございます

今回、テニス車を作るに当たり、今まで使っていた車体に合わせたものではなく、ちょっと冒険した仕様に変更しました。
見た目とは異なり、体幹がコンニャク状態な自分は今後、状態の悪い方に合わせたアドバイスをもっとできるよう、イケイケモードではなく保守的なポジションでの形状にしました。

それでは、詳細を説明していきます。

先ずは、気になってる人もいるかとは思いますが、背もたれの
MPは、この部分の色を黒と赤と青が選択できます
この赤を使用してから、ここの色に食いついてくる人が多数いました
背もたれの角度を後方に若干倒しているのが今回の大きな変更点
背もたれのベルトを緩めることを前提に車軸位置を決めてあります
緩めた背もたれに体幹パッドとそれを囲むチャンピオンベルトを装着

これまでは、前傾姿勢を取れるよう背もたれは地面に垂直にしていましたが、プッシュする時に無駄な力が抜けてしまうことが多く、古典的な寄りかかり走法を用いてみることにしました。
背もたれのベルトを緩めると、座るポジションが後方に行きます。
そうすると、物理的に車軸位置が前に移動するので、緩める長さを予め想定して車軸位置を決めます。
なお、背もたれを緩めやすいように、タオル掛け(背中の補強バー)は深く設定しておきます。
この丸みの中に脇の体幹パッド、それを包み込むチャンピオンベルトでホールド力をアップさせています。

クッションはモールドクッションと言って、骨盤と大腿部の形に沿って成型
表面部に滑り止めを付けてお尻がずれない仕様になっています
このクッションは自費購入しましたが、ビックリする価格です
ベルトは骨盤部にBP、膝前にペルビロックを採用

骨盤部の固定は、ベルトの角度や太さ等、好みが分かれるので、これと言ったオススメ物はありませんが、ロックした後にも締め付けができるBPのベルトがお気に入りです。
膝前のベルトは、とても重要で、ここの部分がしっかりしていると、脚のコントロールができない人は安定性が抜群によくなります。それとお尻が前にズレてしまうのもロックしてくれます。
膝前ベルトは取付け角度が命。できるだけ取付け位置からの距離を短くしたいので、それを想定してサイドガード形状を決めます。(後述します)
膝前ベルトは今のところペルビロックが一番良さそうです。

背もたれのパイプは外側にオフセットさせています
オプションにて内側or外側に30mmまでオフセットオーダー可
自分の場合、骨盤幅と背もたれ幅を合わせてしまうと、背もたれベルトを緩めた際、
肋骨の後ろ側がパイプ先端に当たってしまいセッティングできなくなります
このオプションにより、座幅は狭いまま身体を背もたれにフィットできるのが◎
体幹悪い方は、脇をできるだけ閉めたいので、このオフセットは有効ですね!

最近はこの様な形状のサイドサポートにするオーナーさんが多いです
横のフレームから80~100mmくらい立ち上げて、そこからカーブ曲線
膝ベルトをなるべく短くするのには、この構造が最適そうです
側板部は上側がパイプの内側、下側はパイプの外側に取付け
前方から見るとハの字形状になり、座った際のお尻の形にフィット

サイドサポートの取付けですが、パイプの溶接部がメーカーに寄り異なります。
マルバツさん製はサイドパイプ(側板の周囲を囲っているパイプ部)がメインフレームの上に(外/中/内の選択可能)、MP製はこの画像の様にメインフレームの外側に溶接されています。
ですので、メーカーにより座面の有効幅が変わるので、乗り換える方は要注意。

フレームワークはこの様に、前方側に絞れている形状になっています
シュッシュッポッポの形をした時の腕の部分が前側が狭いということです
T-MAXのカタログには載っていませんが、このフレームのオーダーは可能です

フットサポートは軽量化&剛性力アップの為に、溶接固定にしました
足と足の間を広げるオープンスタンス取れるようにワイド形状
固定は性能的には良いのですが、調整ができないのでシューズ変更など
何か変えたいときに対応できないので、その点は要注意です
初めは調整式にしておいてポジションが決まった際に溶接する方が多いです
キャスターはテレウスキャスター、これに交換する際はちょいと細工が必要
そのまま取付けると性能発揮できないので、分かる業者さんにやってもらいましょう

後は、細かい部分がノーマルではなかったりするのですが、そこは大人の事情でスルーしてください。
ハッキリ言いますが、僕のポテンシャルにはオーバースペックのマシーンです。

実はこのマシーンは8月には納車になっていたのですが、夏は健康上の問題でプレイできないので、ようやく試乗することができました。
今回のコンサバティブポジション、中々良いです!
今まで漕ぎ出しで逃げていたパワーをロスすることなく、しっかりと押し出せるので、結果到達時間が短くなり、感覚的には車いす1台分くらいの距離を稼げるようになりました。
車軸位置を少し前にしたので、旋回コントロールの部分については現在調整中です。
今後は、このテストマシーンでポジションを探りながら、プレイヤーにアドバイスできるよう、勉強していきます!

ただ今、オリジナル塗装のアイデアを練っているところです。